夫との共有持分の売買でトラブル発生!さらに離婚問題にも発展!Hさんのケース
夫の会社経営の悪化から会社売買・物件売買の話へ
突然、別居していた夫から連絡が。「会社の経営の雲行きが怪しくなってきた」という相談でした。別居しているとはいえ夫婦です。夫の相談内容から、一度訳あり物件買取センターさんの社長と3人で打ち合わせすることにしました。
私と訳あり物件買取センターさんの社長との出会いは、10年間目黒のパーソナル加圧トレーニングに通っているときに、「体幹を鍛えるためにも、サーフィンやSUPなど海のトレーニングがいいよ」とパーソナルトレーナーに助言され、海のパーソナルトレーナーとして紹介されたのが、サーフィン歴30年以上のベテランの方が訳あり物件買取センターの社長でした。
鎌倉の海でのレッスン前後に、物件の買取や企業再生などの話を電話されている光景を見て、「仕事を真面目にしっかりしている社長」という印象を受けました。また、海でのトレーニングも親切丁寧に教えてくれました。
また、鎌倉にある社長所有の女性専用シェアハウスに何度か遊びにお邪魔したときも、しっかり事業をされていて、従業員の方とのやり取りからも信頼できる人なんだなと思っていました。このような印象もあって、社長に相談することにしたのです。
夫を粘り強く説得
2017年10月。社長と夫、そして私の3人で面談を行いました。「会社を売却する」という方向で話をし、会社の決算書などの資料をお見せして企業再生の可能性を検討していただきましたが、どうしても厳しいとのこと。
そこで、「マンションを売却して資金を得る」「マンションの担保として社長から資金の融資を受ける(知り合いということで、低金利)」という2つの提案をいただきました。
夫はどうしようかと悩んでいました。
私はマンションを売りたくありませんでしたが、夫は別に売っても良いという考え方で夫婦でまったく意見が合いませんでした。
そこで、社長から夫の分の共有持分を買取るという提案をいただき、2018年3月まで粘り強く夫を説得してくれたのです。しかし、夫はその間に法人で受けた融資の返済をしておらず、マンションが競売にかけられそうになっていたことが発覚!
また、夫は社長の提案を無視し、私に離婚を持ち出し、「俺の言うとおりにしろ!」と脅してきたのです。
泥沼の離婚劇に発展。社長が強力な味方に
離婚にあたり、お金を私に渡したくないと思った夫は離婚調停をおこしました。離婚調停の書類が届いたときに、何をしたらいいのかわからず途方にくれていた所、社長が弁護士の代わりに調停について色々教えてくれました。また調停当日は、裁判所に一緒に同行し事前・事後に調停内容の打ち合わせをしてくれました。
結局、調停は不調に終わり、夫の弁護士に「裁判するから覚悟しておけ。家は出ていかなければいけないことになる。」と脅され、私も独自にネットで調べて女性弁護士へ依頼することにしました。
ヒットしたのは臨月間近の女性弁護士。同じ女として私の気持ちに寄り添ってくれるのではないかと期待しましたが、「離婚と共有持分の不動産と会社の債務などが重なり内容が複雑かつ時間がかかるので辞任したい」という連絡がメールで来たのです。それでもなんとかお願いしましたが、全く交渉をする意思は感じられませんでした。
いかにも臨月で出産に解決を間に合わせるようなタイミングで、相手の言い分どおりに強引に話を進めようとしたり、質問を夜間にメールで送ると時間外料金を請求しようとしたりし、ネットでの弁護士選びに失敗したと痛感しました。再度社長に相談すると、離婚、不動産、企業再生にも強い、優秀な弁護士を紹介していただくことになったのです。
社長は私の混乱した気持ちに寄り添い、汲み取ってくれたり、社長の顧問弁護士なので最初に依頼した女性弁護士よりも弁護士費用が安く、更に共有持分の売却価格も抑えられ、当初の計画よりもトータルで550万円も安くなったのです。
また夫がキレて暴力を振るわれるのではないかと調停の裁判所の時も最終合意契約の際にも「怖い」という気持ちがありました。その気持ちを汲んでいただき、最終合意契約の際にも裁判所と同じく夫とのやり取りは顔を合わせないように配慮していただき、弁護士事務所の打ち合わせ部屋を別々にするよう社長がご手配してくださいました。
想定よりも1,000万円以上の高値で売却を実現
最後は夫からの合意が得られて無事、夫の持ち分を社長が買取る事ができましたが、結局マンションは売却することになりました。 その後、社長が長年信頼している不動産仲介会社3社に相談し、一番熱心な会社にお任せすることとなりました。
週1回内見があり、商談期間中は「食器棚をきれいに並べる」「水廻りをいつもより丁寧に磨く」「ステンレスの部分を磨いたり、水滴を拭き取ったりする」というような、日々のお掃除やメンテナンスの方法をアドバイスして頂き、住みながらも良く見せるためにアドバイスにしたがって物件をきれいにしました。
「住んでいる感・使用感があると中古は売れない」「ホテルの部屋のようにして照明にもこだわる」「明るくして細部までよく見えるようにする」「天気が良くても照明をつけて、ブラインドはすべて開けておく」「バルコニーをきれいにすることでベイエリアの明るくて美しい景色が映える」……社長がいなかったら、こんなことは知らないままでした。
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販売図面の写真も社長がプロのカメラマンに手配して素晴らしい魅せ方にして頂きました。また、内覧の日は30分前に社長が来て、物件の状態をチェック。不動産仲介会社ではやってくれないような細やかな説明をしてくださいました。
結果、想定より1,000万円高く売ることができそうです!
感想
今回の離婚でドラマのように鮮やかな解決・円満な解決というのは実際難しいものだと実感しました。本当に人と人との争いで、嫌な部分をお互い見せ合う。泥臭い戦いを早期に解決できたのは社長のおかげです。
物件の販売に関しても、「オリンピック前にはなんとか」という期限もあって、離婚と両方解決を目指すという点で苦労しましたが、社長はもちろん、ご紹介していただいた仲介会社や弁護士さんのおかげで事がスムーズに進みました。
弁護士費用がかかり、更に共有持分を相手から買取らなければならず、多額のお金を用意しなければいけない状況で、私一人ではとうてい手に負えないところでしたが、訳あり物件買取センターさんにはキャッシュがあるので、共有持分の買取もして頂き社長が解決してくれました。
もし、夫から共有持分を買取って私がマンションに住み続けていたら、債権者に差し押さえられていたと思います。私も半分ローン残債があったので、それを返済しつつ、高い管理費と固定資産税を払いきれず、多重債務に陥っていたと思います。
離婚、債務、不動産のすべてに強い弁護士はなかなかいません。今回の件は普通の弁護士では解決できなかったと思います。企業再生の相談から、弁護士の紹介、物件の買取・販売。「こんなことまで!?」というくらい色々力になってくださった社長に出会えた私は本当に運が良かったです。