【実録インタビュー】20社が拒否した再建築不可物件も引き取ります!|稲葉さんのケース
皆さんは「再建築不可物件」というものをご存じでしょうか。
再建築不可物件とは、その名の通り「建て直せない建物」のことをいいます。
火災や震災が発生した際に「避難経路」を確保するために、2m以上、公道に接していることが、日本の建築基準法で義務付けられています。しかし、その基準を満たせない場合は、新しく住居を建てることができないのです。
そのため、再建築不可物件は市場価値が低く、売却するのは、極めて困難だとされています。なぜならば、買い手がつかず、たたき売りするしかなくなってしまうからです。
多くの不動産会社は「再建築不可物件」であるとわかった時点で「お手上げ」というケースが90%以上です。
しかし、訳あり物件買取センターでは、再建築不可物件の売却・引き取りも承っています。
当社では、窮地に立たされた建物売り主様のお力になるべく、知恵とアイデアを振り絞って、売却完了まで力強くサポートしています。
今回は、20社以上の会社から拒否された「再建築不可物件」にまつわる話を、建物売り主様本人にインタビューしました。「再建築不可物件を手放すには、どうすればいいのか?」と考えている方におすすめの記事です。
それでは早速、ご覧ください。
登場人物
稲葉さん(当事者)
崖地に建つ再建築不可物件の売り主本人
20社以上の不動産会社に掛け合ったが、どこも取り合ってくれなかった。そこで、訳あり物件買取センターに相談した
担当スタッフ
訳あり物件買取センターの担当スタッフ※会話文中では「Tさん」と表記
インタビュアー
司会進行を行うインタビュー担当者
夢のマイホームは「再建築不可物件」だった!
稲葉さん、今回は、再建築不可物件の引き渡しに至るまでのエピソードをお話しいただけるとのことで、どうもありがとうございます。今回のインタビューは、家の売却が思うように進まず、困り果てている方のお力になれるものだと思います。
お聞きしづらいことも多々あるかと思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
はい。よろしくお願いいたします。
私の経験が、同じように困っている方のお役に立てれば、嬉しいです。
ありがとうございます。それでは、早速インタビューを進めていきますね。
「再建築不可物件が売却できずに困っていた」とお聞きしました。具体的には、どのような物件だったのですか。
2600万円程度で購入した神奈川県の物件です。20年ほど前に購入しました。
崖地に建っているため、見晴らしがたいへんよく、爽快感がある点に惹かれました。私の実家も崖地に建っている家だったので、実家への憧れがあったのかもしれませんね。
なるほど。抜群のロケーションに惹かれて、物件を購入したのですね。割とスピーディに購入を決めたのですか?
そうですね。物件の購入を検討していたタイミングは、ちょうど転職も控えていた時期でした。それが、年度末の12月だったのです。
ローン審査は、前年度の源泉徴収票に基づきますから「早く購入しないとローンが組めなくなるかもしれない」と焦っていました。そのため、直感でピン!ときた崖地の物件を、1ヶ月もしないで購入してしまいました。
なるほど。印象がよかったので、ほぼ即決したのですね。
その通りです。しかし、この早まった決断が大失敗でした。
不動産の仲介業者はすぐに売り切りたかったのでしょう。「再建築不可物件であること」については、一切教えてくれなかったのです。
普通、再建築不可物件ならば「告知義務」があります。災害が発生したときにリスクがありますし、市場価値も低くなりがちですからね。告知してもらえなかったのは、ひどすぎますね。悪徳業者だったのかもしれませんね…!
そうですね。売り主・不動産仲介業者・ローン審査を通した銀行の3者が結託して、だましたのだと思います。正直、悔やんでも悔やみきれませんが、焦って物件を購入したのがいけなかったなと思いました。
ちなみに、再建築不可物件とのことでしたが、どのような条件だったのですか?
公道から4mほど下の崖地に建っている一軒家です。公道から続く階段を下りていかないと家にたどり着くことができません。家の下も6mほど、何もないような状態です。実家も崖地の家だったので、違和感がなかったのが災いでした。まさか我が家が「再建築不可物件」だとは思いも寄りませんでした。
20社以上の不動産会社が「再建築不可物件」の買い取りを拒否!
購入したお家には、どれくらいの期間、住んでいたのですか?
10年ほどです。不便があるにせよ、それなりに気に入って住んでいました。ところが、より魅力的な物件があったので、近くに新居を購入しました。今もそこに住んでいます。
なるほど。それでは、崖地の家は、「空き家」になったのですね。
はい、その通りです。しかし、妻の弟より「入居したい」との申し出がありまして。それで、4年前から格安で貸すようになりました。しかし、家賃の滞納が続いたため、退去してもらうことにしました。そのタイミングで、崖地の家を売却することにしたんです。
なるほど。そのような経緯があったのですね。
再建築不可の崖地の家でしたし、さらには、妻の弟に家を貸したタイミングで、家の中がゴミ屋敷のようになってしまい、相当荒れていました。
これじゃあ、売却は相当むずかしいだろうと思いました。なので、近隣の不動産仲介会社は20社くらい声をかけて、どうにか売却しようと頑張りました。
すごいですね!20社もの仲介業者に掛け合ったのですね。
そうですね。そうでもしないと、売れないだろうと焦っていましたから。
ただ、実際掛け合ってみると、住所の番地は良かったからか、どの不動産会社もすごい食いつきでした。数社はその場ですぐに内見に来てくれました。その場では「きっとすぐに売れると思います」なんて甘い言葉もかけられましたね。しかし、その一回限りでそれ以来、一切音沙汰なしです。
それはひどいですね。
結局、1年くらい探し回りましたね。もちろん売りには出していましたから、その間売り物件の様子を見に行ったことも何度かあります。
どんな状況でしたか?
全く売る気が感じられないというか。酷かったのが、売出し中の物件には、「売物件」と看板をだすじゃないですか? その看板が見当たらないんです。なので、どこに看板だしてるのだろうと探してみると、なんと物件のある崖下に投げ捨てられてたんです。
え!投げ捨てられていた?!信じられないですね。
はい、購入希望者に全く内見に行ってる様子もなく、今思えばそもそもうちの物件を営業すらしてなかったんじゃないかと思います。不動産仲介会社も商売だから仕方ないとは思いますが、最初にすぐに高く売れるなんて期待させるだけさせといて放置というのは…。結局、20社に相談しましたが、すべての会社から連絡が来ることはなかったです。正直、絶望的な気持ちになりました。
売れなければ固定資産税がかかり続けますから、絶望するお気持ちもよくわかります。損する一方ですもんね…。本当にたいへんな状況でしたね。
そうなんです。どうすればよいのか…と途方に暮れていました。そんなときに、訳あり物件買取センターさんと出会いました。
時系列
- 20年前
- マイホームとして購入
- 10年前
- 近くに現在居住の家購入。引っ越しし空き家となる。
- 2014年頃
- 嫁の弟に賃貸に出す(約2年間)
- 2016年12月
- 家賃滞り、退去。売却を開始。近隣不動産20社以上に相談
- 2017年11月
- 訳あり物件買取センターに相談
- 2018年1月
- 訳あり物件買い取りセンターに売却
- 2020年9月
- 訳あり物件買取センターより、謝礼金のお支払い